セッション8: 進化するカーナビゲーション

二日目の12/4「Web Innovation & Creative Day」のセッション8(7:00-7:40)は『進化するカーナビゲーション


 ウェブはパソコンやケータイを越えて様々なデバイスや場面に拡大しています。携帯電話会社の方からも、これまでのように個人に売るのは限界が近いので、クルマなど新たな市場をもっと考えたいとかも聞きます。
 少し前には、ネットワークと接続してクルマにのる方に情報サービスを提供する「テレマティクス」が騒がれました。テレマティクスとは"通信(telecommunication)"と"情報科学(informatics)"の合成語であり、いまはカーナビゲーションと携帯電話を組み合わせたシステムが多い。渋滞情報に基づく経路探索や事故発生時の自動通報などのサービスがあるが、さらに色々なウェブ・サービスが開発されつつあります。
 本セッションは日本が世界をリードするクルマにおけるウェブの実践と可能性についての話です。マッシュアップアワード3/4での事例やWeb2.0的なサービス事例の紹介とともに、将来的な取り組みをご紹介します。


 このセッションのアイデアは、Web2.0 Expo Tokyo 2008の企画ブレストをしている際に日本がリードしていることは何かという議論が起こりです。
 特に、本イベントの「Mashup and beyond」セッションのモデレーターでありMashup Awards事務局のサンマイクロ藤井さんから、多様なデバイスのネット化についてコメントが・・・それが Any Device 2.0 というコンセプトに至り、アドバイザリーボードの議論で熟成を経て、特にクルマは図抜けていると「クルマ」セッション案になったのが背景。


 米国の例だが、4月のWeb2.0 Expo San FranciscoでDash社がキーノート・ステージで短いプレゼンをしたのが思い出される。この内容+日本も含めた解説がリクルート・メディア・ラボのブログに詳しく書かれている。
 アプローチが異なるので単純に比べられないところもあるが、日本が先行しているのは事実だろう。もちろん主要各社がんばっているが、日産さんはエコ・システム(生態系)戦略で進んでおり(色々な会社と連携しています)、またオープン性はこうしたイベントの登壇でも同様で運営側にはありがたい。

 エコ・システム戦略の新旧の例:

◇タウンページ
より正確で素早いナビゲーションのために
 カーウイングスは2002年からサービスを開始だが、その前身である1998年からの「コンパスリンク」の話から、かなり丁寧に語られているインタビュー。

Googleマップ
「Googleマップ」にカーナビ連携機能、日産カーウイングスが対応
10月末に発表されたばかりのもの。


 小生(本荘)も夏のGeoMediaサミットで日産さんの短いプレゼンテーションを拝聴したが、なかなか面白かった。今回は時間も40分あるので色々とお話いただけるかと期待しています。


■スピーカー

日産自動車株式会社 プログラム・ダイレクターオフィス 石川太一氏
日産カーウイングス(ブログ http://blog.nissan-carwings.com、 URL http://drive.nissan-carwings.com/WEB/index.htm

 カーウイングスは携帯電話を利用し、カーナビをより快適に利用できるサービス。オペレータと話すだけで、目的地設定や情報入手などもOK。情報チャンネル(Auto DJ)では、豊富なチャンネルが用意され、必要な情報が簡単な操作で入手できます。
 ティーダ・ブログに分かりやすくユーザー・エクスペリエンス(どんな体験になるか)紹介されています。